『ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 ~ICICLE DOLL~ & ~STRIKERS STRIKE BACK~』
2001年1月、3月発売。
1998年と同じシリアスとコミカルの2本立て。当時、取材のために有明にあったアルゼを訪れ、ネオジオ本体でMVSカートリッジを動かしているのを目撃したのが印象に残っている。Magic Keyなどと呼ばれるシロモノだったのだろうと思うが、何も知らなかったぼくは無邪気に「あれ便利そう! あれください!」と頼み込んで人斬りに苦笑されたのもいい思い出である。
シリアスのほうはK’vsクーラをクライマックスに持ってきたが、ゲームのほうでも決着がついていないので、小説のほうでも有耶無耶のうちに終わる玉虫色エンド。
一方のコミカル編は、『’98』と同じようなだらだらした話にしても芸がないので短編集という形にしたが、その短編5本とあとがき、表4(いわゆる裏表紙)をフルに使って、シリアス編で出番のなかったキャラクターと、システム的に搭載されていたストライカー専用キャラクターを全員登場させることを目標にしていた。
ザ・キング・オブ・ファイターズ2000―ICICLE DOLL (ファミ通文庫)
- 作者: 嬉野秋彦,戸橋ことみ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2000/12
- メディア: 文庫
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ザ・キング・オブ・ファイターズ2000―STRIKERS STRIKE BACK (ファミ通文庫)
- 作者: 嬉野秋彦,戸橋ことみ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
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Twitter愛の劇場 20161208 Act01
2016年も押し迫った12月のある日……1匹の狼が宿命に逆らい孤独な戦いに身を投じた……。ここにそのすべてを公開する。
続きを読む『ザ・キング・オブ・ファイターズ’99 ~BEYOND THE “K”~』
1999年11月発売。
『'99』はこれ1冊。ネスツ編開幕のエピソードということで、当然のようにK’チームを主人公に据えている。執筆時には京と庵が隠しキャラで続投していることも判っているが、せっかくなのでクローズアップはせず、あくまで新キャラたちに比重を置いた。小説としては、あらたに組み込まれたストライカーシステムというものの描写が、はっきりいえば面倒だったことをよく覚えている。
当時はZepp東京で『'99』、『蒼紅』、『クーデルカ』といった新作の発表会を開催しており、かのBOFが展示されているお台場ネオジオワールドを中心に、さまざまなプラットフォームで作品を発表していこうという気概をSNKから感じたものだが、ご存じのように、この翌年以降、不穏な影が忍び寄り始める。
ザ・キング・オブ・ファイターズ’99―BEYOND THE“K” (ファミ通文庫)
- 作者: 嬉野秋彦,戸橋ことみ
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 1999/11
- メディア: 文庫
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