とびだせどうぶつの森 QRコード置き場

ここにはおもに『とびだせどうぶつの森』、『GirlsMode4』でネオジオキャラになりきるためのマイデザイン用QRコードやコーディネイト案、それにSNK関連の二次創作テキストなどを置いています。髪型や髪色、瞳の色については『とびだせどうぶつの森』の攻略Wikiを参照してください。

二次小説

『鳴神屋騒動秋風花』 作品解説

いよいよ新作の発売までひと月という頃に書いた作品。この字の並びで「なるかみやそうどうあきのかざばな」と読む。これも歌舞伎の題目のようなタイトルになってしまった。狂死郎の友人の鳴神弥九郎が、ライバルの黒川雉之助とそのパトロン真壁将監によって…

『鳴神屋騒動秋風花』 後段

町人たちが足しげく通う盛り場ならともかく、武家屋敷が建ち並ぶこのあたりは、日暮れとともに人気がなくなり、静かな夜の帳が下りてくる。寛政の改革によって質素倹約が叫ばれる昨今、武家たちが灯明の油すら惜しむために、この界隈一面、星明かりのみの闇…

『鳴神屋騒動秋風花』 前段

旅支度をしている自分の手もとを、妹がそっと肩越しに覗き込んでくるのが気配で判った。「ねえ、今度はどこに行くの?」 葉月のその問いに、火月は何の気なしに答えかけ、はっとして兄の顔を見やった。「――――」 囲炉裏をはさんで火月と向かい合わせに座って…

『慟哭のやむ日』作品解説

『02UM』が2009年リリースだったので、その10周年を記念して書いた作品。『UM』といえばネームレスなので、当然ネームレスが主人公なのだが、アッシュ編以降のストーリーは彼ではなくK9999がいることを前提としているので(アンヘルとの絡みがあるし)、彼は…

『慟哭のやむ日』

てのひらについた血を必死にぬぐっている。 赤い非常灯が明滅し、警報が鳴り続ける無機質なラボの内部には、もはや彼以外に動く者はいない。あたりに倒れた男たちの白衣は鮮血を吸って赤く染まり、清浄なはずの空気も禍々しい死臭に支配されつつあった。

『デモリッション・カーニバル』作品解説

2018年の6月6日、アルバとソワレの誕生日に合わせて公開した作品。これまででもっとも長かった『ソワレとアルバ』よりもさらに長く、文庫換算でおよそ1/3冊ほどの文章量になる。内容的には『MI』のストーリーとはまったく無関係の、双子が19歳だった頃のエ…

『デモリッション・カーニバル』 Act02

階段状に並んだ客席は、メインのレースを前にしてすでに満員に近かった。今はぬかるんだフィールドをサーキット代わりにしたモトクロスレースがおこなわれているが、観客たちのお目当てはこのあとのデモリッション・ダービーだろう。

『デモリッション・カーニバル』 Act01

アルバ・メイラは、大学に通うかたわら、バイトをしている。 一方のソワレは特にバイトはしていない。定期的にストリートファイトをしたり、知り合いの仕事を手伝ったりして金を稼いでいるが、稼ぐそばから使ってしまうため、いつも財布の中身は空っぽだった…

『八月朔日――ノット・イージー・ライダー』 作品解説

ハリウッドスターが長期の撮影中に寝泊まりする超豪華なトレーラーハウスを見て、ロバートだったらこういうものを持っていそうだな、というところから書き始めた作品。実際に完成させてみたところ、肝心のトレーラーハウスはとにかくでかいということ以外ほ…

『八月朔日――ノット・イージー・ライダー』

心地よい揺れにいざなわれてまどろみの縁にいたテリー・ボガードは、まぶた越しに強い光を感じてうっすらと目を開けた。「…………」 干し草の匂いのする乾いた空気を胸いっぱいに吸い込み、テリーはのろのろと身を起こした。 どこまでも広がるひまわり畑と、雲…

『女栬狩戸隠道中』作品解説

2019年は『サムスピ』の新作がリリースされるということで、それを祝して新年早々に公開した作品。この字の並びで「おんなもみじがりとがくしどうちゅう」と読む。本来の『紅葉狩』は、平維盛が戸隠山中で美しい女の姿をした鬼と出会い、神仏の助けを借りて…

『女栬狩戸隠道中』

母国にもいくつか紅葉の名所といわれる土地はあるが、どちらが見事かと問われれば、残念ながらこの極東の島国のそれを推さざるをえないだろう。 凛とした冷たい空気を吸い込み、シャルロットは豊かな金髪をかき上げた。

『霖雨』 作品解説

先日配信されていたCGアニメの第1話に柴舟が登場しており、「そういえばこのおっさんは、『’94』のラストから『’95』のエンディング付近までは死んだことになっていたのだな」ということにいまさらながらに思いいたり、そこから書き起こした話。ぼくが『KOF…

『霖雨』

母は気丈な人だった。 父が死んだと聞いても涙ひとつ見せず、ただぽつりと、あの人らしいと呟いただけで、かすかに微笑みさえした。 薄情なのではない。気丈なのだ。 だから息子の前でさえ涙を見せることはなかった。泣きたい時に泣くこともできず、しかしそ…

『善行には報恩あるべし』 作品解説

昔、男体山の神(白い大蛇)と赤城山の神(大百足)が中禅寺湖の領有権をめぐって戦うことになり、男体山の神は俵藤太を助っ人に迎えて見事に大百足を退治してもらったという。 ――というような、おとぎ話としてはひとつのステレオタイプのお話を覇王丸で書こ…

『善行には報恩あるべし』

江戸からそう遠くない武蔵野の山中に、深々と雪が降っていた。厚く積もるほどではないが、身体の芯を刺すような寒さが、吐く息を白く煙らせている。 年の瀬も押し迫った師走である。 といって、年があらたまらぬうちに何かやらなければならぬことがあるわけ…

『神の完璧なる食べ物』 作品解説

2017年の7月14日は『MIA』アーケード版の稼働10周年、同じく7月26日はPS2版発売10周年に当たるため、それに合わせて書いたもの。ケンスウがいるせいで『MIA』っぽくないが、「マキシマリアクターに不調が生じている」というネタは『MI』シリーズだけに存在…

『神の完璧なる食べ物』

脳内で小さくアラームが鳴り始めたのが判った。よくない傾向だ。 人目につかない薄暗い路地へと移動したマキシマは、ひとつ深呼吸してから通信回線を開いた。『おい、てめェ』 何の前置きもなく、不機嫌な相棒の声が飛び込んでくる。思わず苦笑しかけて、マ…

『カレーから四時間、薄曇り』 作品解説

キングの誕生日である4月8日に合わせて書いたもの。エピソードとしては『12』でのリョウのファイターズプロファイルの後日譚に当たり、舞台も同じくロンドン。『龍虎』シリーズ出身のキングだが、実は『龍虎』ではバウンサー出身の女ファイターという程度…

『カレーから四時間、薄曇り』

けさは少し雨が降っていた。その名残か、空には鈍色の雲が未練がましく居座り続け、肌寒さに身震いを覚えるほどだった。「うう……セーター着てくればよかった」 キングやエリザベスといっしょに買い出しに出てきたサリーは、今にも降り出しそうな空を見上げて…

『夢の如月』 作品解説

如月影二を主役に据えた短編。ただし、不破刃も出てくるので、『龍虎の拳2』というより『ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝』がベース。『月華』シリーズも含め、設定上は「影二が次期総帥と決まったことに反発して如月流を飛び出した不破刃が勝手に不破流を立…

『夢の如月』

日当たりのいい縁側に座り込み、きのうあたりから咲き始めた桜を飽きもせずに眺めている老人の背中は、昔とくらべてずいぶんと小さく、丸くなったような気がする。 思えば影二は、もう二〇年以上もこの背中を追いかけてきた。ようやく手が届くかと見えた時に…

『緑髪』 作品解説

『サムライスピリッツ絆』のために用意したが、結局提出することなく終わった掛け合いの中から、シリアスめのものを選んで短編にしたもの。『真』の終盤、恐山に出現したミヅキとの決戦のシーンである。覇王丸や十兵衛はこれまでにも文章で書く機会があった…

『緑髪』

遠くに見え始めた陸が、鈍色にくすぶっている。海はおだやかだったが、波間を駆け抜けて吹き寄せてくる潮風は身を切るように冷たい。重苦しく曇った天を見上げれば、ちらほらと雪が降り始めていた。夏だというのに、まるで真冬のごとき空だった。 船縁に背を…

『真吾一番勝負!』 作品解説

2016年、『KOF14』発売後に書いたもの。別に何か深いテーマがあるわけでもなく、ただ単に、イマイチ空気が読めない真吾がひたすらヒドい目に遭い続けるだけの作品。ちなみにぼくは大学留年中にデビューが決まったため、実際の就職活動がどういうものなのかま…

『真吾一番勝負!』

まどろみの中で鳥のさえずりを聞いた。 ゆうべ窓を閉め忘れたのか、部屋の中に流れ込んでくる風にはしっとりとした潤いとわずかな緑の香りが含まれている。 心地よい春の朝――矢吹真吾はその空気を大きく吸い込み、ベッドを抜け出した。「きょうから本格的に…

『不可逆性』 作品解説

2016年夏、間もなく『KOF14』が発売されるという時期に書いたもの。ロンの手がかりを求めて世界中を旅していたシャオロンが、リー・パイロンの助力を得ようと元宵節の夜にサウスタウンへとやってきた――というお話。いかに元宵節とはいえ、さすがにあの派手な…

『不可逆性』

黒と赤。 近代文明から隔絶された漆黒の夜の闇と、あざやかな炎、あるいは鮮血。「……!」 異変に気づいて母屋へとやってきたシャオロンは、夜の闇の黒さを背負って真っ赤に燃えさかる炎を目の当たりにし、束の間息を止めた。 赤と黒の世界の中で、無数の骸が…

『脱走組と落第組』 作品解説

2016年の6月6日、アルバとソワレの誕生日に合わせて書いた作品。無理矢理『MI』シリーズの時間軸に押し込めるとすれば、ソワレがまだ拉致されておらず、なおかつすでに京と面識があるということで、『1』と『2』の間ということになる。あるいはすべてに…

『脱走組と落第組』

六月六日――。 その日、ランチタイムには少し遅い時間に『カサブランカ』に現れたソワレ・メイラは、入り口のドアを開けて顔だけを覗かせ、店内の様子をそっと窺った。「……何をしてるんだ、ソワレ?」 モップを持って店の床を磨いていたギャラガーが、挙動不…