とびだせどうぶつの森 QRコード置き場

ここにはおもに『とびだせどうぶつの森』でネオジオキャラになりきるためのマイデザイン用QRコードや、SNK関連の二次創作テキストなどを置いています。髪型や髪色、瞳の色については『とびだせどうぶつの森』の攻略Wikiを参照してください。

二次小説

『善行には報恩あるべし』 作品解説

昔、男体山の神(白い大蛇)と赤城山の神(大百足)が中禅寺湖の領有権をめぐって戦うことになり、男体山の神は俵藤太を助っ人に迎えて見事に大百足を退治してもらったという。 ――というような、おとぎ話としてはひとつのステレオタイプのお話を覇王丸で書こ…

『善行には報恩あるべし』

江戸からそう遠くない武蔵野の山中に、深々と雪が降っていた。厚く積もるほどではないが、身体の芯を刺すような寒さが、吐く息を白く煙らせている。 年の瀬も押し迫った師走である。 といって、年があらたまらぬうちに何かやらなければならぬことがあるわけ…

『神の完璧なる食べ物』 作品解説

2017年の7月14日は『MIA』アーケード版の稼働10周年、同じく7月26日はPS2版発売10周年に当たるため、それに合わせて書いたもの。ケンスウがいるせいで『MIA』っぽくないが、「マキシマリアクターに不調が生じている」というネタは『MI』シリーズだけに存在…

『神の完璧なる食べ物』

脳内で小さくアラームが鳴り始めたのが判った。よくない傾向だ。 人目につかない薄暗い路地へと移動したマキシマは、ひとつ深呼吸してから通信回線を開いた。『おい、てめェ』 何の前置きもなく、不機嫌な相棒の声が飛び込んでくる。思わず苦笑しかけて、マ…

『カレーから四時間、薄曇り』 作品解説

キングの誕生日である4月8日に合わせて書いたもの。エピソードとしては『12』でのリョウのファイターズプロファイルの後日譚に当たり、舞台も同じくロンドン。『龍虎』シリーズ出身のキングだが、実は『龍虎』ではバウンサー出身の女ファイターという程度…

『カレーから四時間、薄曇り』

けさは少し雨が降っていた。その名残か、空には鈍色の雲が未練がましく居座り続け、肌寒さに身震いを覚えるほどだった。「うう……セーター着てくればよかった」 キングやエリザベスといっしょに買い出しに出てきたサリーは、今にも降り出しそうな空を見上げて…

『夢の如月』 作品解説

如月影二を主役に据えた短編。ただし、不破刃も出てくるので、『龍虎の拳2』というより『ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝』がベース。『月華』シリーズも含め、設定上は「影二が次期総帥と決まったことに反発して如月流を飛び出した不破刃が勝手に不破流を立…

『夢の如月』 作品解説

如月影二を主役に据えた短編。ただし、不破刃も出てくるので、『龍虎の拳2』というより『ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝』がベース。『月華』シリーズも含め、設定上は「影二が次期総帥と決まったことに反発して如月流を飛び出した不破刃が勝手に不破流を立…

『夢の如月』

日当たりのいい縁側に座り込み、きのうあたりから咲き始めた桜を飽きもせずに眺めている老人の背中は、昔とくらべてずいぶんと小さく、丸くなったような気がする。 思えば影二は、もう二〇年以上もこの背中を追いかけてきた。ようやく手が届くかと見えた時に…

『緑髪』 作品解説

『サムライスピリッツ絆』のために用意したが、結局提出することなく終わった掛け合いの中から、シリアスめのものを選んで短編にしたもの。『真』の終盤、恐山に出現したミヅキとの決戦のシーンである。覇王丸や十兵衛はこれまでにも文章で書く機会があった…

『緑髪』

遠くに見え始めた陸が、鈍色にくすぶっている。海はおだやかだったが、波間を駆け抜けて吹き寄せてくる潮風は身を切るように冷たい。重苦しく曇った天を見上げれば、ちらほらと雪が降り始めていた。夏だというのに、まるで真冬のごとき空だった。 船縁に背を…

『真吾一番勝負!』 作品解説

2016年、『KOF14』発売後に書いたもの。別に何か深いテーマがあるわけでもなく、ただ単に、イマイチ空気が読めない真吾がひたすらヒドい目に遭い続けるだけの作品。ちなみにぼくは大学留年中にデビューが決まったため、実際の就職活動がどういうものなのかま…

『真吾一番勝負!』

まどろみの中で鳥のさえずりを聞いた。 ゆうべ窓を閉め忘れたのか、部屋の中に流れ込んでくる風にはしっとりとした潤いとわずかな緑の香りが含まれている。 心地よい春の朝――矢吹真吾はその空気を大きく吸い込み、ベッドを抜け出した。「きょうから本格的に…

『不可逆性』 作品解説

2016年夏、間もなく『KOF14』が発売されるという時期に書いたもの。ロンの手がかりを求めて世界中を旅していたシャオロンが、リー・パイロンの助力を得ようと元宵節の夜にサウスタウンへとやってきた――というお話。いかに元宵節とはいえ、さすがにあの派手な…

『不可逆性』

黒と赤。 近代文明から隔絶された漆黒の夜の闇と、あざやかな炎、あるいは鮮血。「……!」 異変に気づいて母屋へとやってきたシャオロンは、夜の闇の黒さを背負って真っ赤に燃えさかる炎を目の当たりにし、束の間息を止めた。 赤と黒の世界の中で、無数の骸が…

『脱走組と落第組』 作品解説

2016年の6月6日、アルバとソワレの誕生日に合わせて書いた作品。無理矢理『MI』シリーズの時間軸に押し込めるとすれば、ソワレがまだ拉致されておらず、なおかつすでに京と面識があるということで、『1』と『2』の間ということになる。あるいはすべてに…

『脱走組と落第組』

6月6日――。 その日、ランチタイムには少し遅い時間にカサブランカに現れたソワレ・メイラは、入り口のドアを開けて顔だけを覗かせ、店内の様子をそっと窺った。「……何をしてるんだ、ソワレ?」 モップを持って店の床を磨いていたギャラガーが、挙動不審な…

『Mr.ロジャースに手作りパイを』 作品解説

毎度おなじみ、ラルフ&怒チーム。ベースになっているのは『12』のファイターズプロファイル用に考えたネタだったが、怒チームの3人はおたがいに連動したストーリーにしようと考え、結果的に没にした。ラルフが偽名として名乗っているテリー・ロジャースと…

『Mr.ロジャースに手作りパイを』

シャワーの音がやんだ。 使い込まれたソファの端に腰を降ろしていたレオナは、ふと顔を上げ、バスルームに通じるドアを見つめた。 部屋の中に満ちる空気は、義父の部屋の匂いに似ているようで、やはりどこか違う。ここの空気のほうが少しだけ火薬臭いような…

『気の利かない男』 作品解説

女性格闘家チーム――というよりキングのエピソード。スタッフロールで「BATTLE MESSAGE WRITER」と表記されているように、ぼくが『KOF13』でお手伝いさせていただいたのは、各キャラの対戦前の掛け合いや勝利メッセージなどが中心で、メインストーリーにはノ…

『気の利かない男』

優勝決定戦直後の興奮冷めやらぬ超満員のスタジアムに、色あざやかな紙吹雪が舞い散っている。モニターを通して見るかぎり、誰も席を立って帰ろうとはしていない。観客たちの歓声は今もやむことなく、このミックスゾーンにまで届いていた。間もなくおこなわ…

『鬼のふたたび生まれいづること』 作品解説

ポリゴン版『侍魂』の幻十郎エンディングに、なぜすでに死んでいるはずの斬紅郎が唐突に出てくるのかよく判らず、それに個人的に説明をつけてみたというか、こうではないのかと解釈してみた作品。ということで、時系列的には『侍魂』の直後、1790年の夏の終…

『鬼のふたたび生まれいづること』

その夏の終わり、花諷院和狆は山を下りた。 退魔業でもなければめったに枯華院を離れることのない和狆が、骸羅を連れて人里に向かったのは、ほかならぬ枯華院の本堂の屋根に穴が開いたからである。 もとよりひなびた山寺のこと、取り立てて飾り立てる必要は…

『士道残影』 作品解説

もともとは、『幕末浪漫第二幕 月華の剣士 月に咲く華、散りゆく花』のノベライズのために書いたもの。というと商業用の原稿のように聞こえるが、実際には、ノベライズの企画が通るだろうと勝手に決めつけて書き始めたものの、編集部から「無理です。やっぱ…

『士道残影』

アメリカ駐日総領事ハリスと幕府との間に締結された日米修好通商条約により、日本は、下田、函館に続いて、新たにこの兵庫をはじめとした七つの港を国外へ向けて開放することとなった。 安政五年――西暦一八五八年というから、今から六年ほど前のことである。…

『帝王の城』 作品解説

もともとは、今は亡き『ゲーメストWORLD』創刊号の読者投稿ページのために、編集部から依頼されて一般投稿者のふりをして書いたショートストーリー。要するに20年以上前に書いたもので、今回はそのもとになった原稿に加筆、修正した。当時はまだゲームのノベ…

『帝王の城』

イーストアイランド、午前2時。 弱々しく明滅を繰り返す街灯の下、リムジンのヘッドライトに照らし出された男は、掌打1発で崩れ落ちた不甲斐ないゴロツキを一瞥し、鼻を鳴らした。「ふん……雑魚と呼ぶのもおこがましい鼠輩どもよ」 自分の力に対する絶対的…

『御曹司御乱心』 作品解説

2015年12月25日の、如月影二の誕生日に合わせて書いた短編。12月25日というと、SNKキャラではビリー・カーンとロバート・ガルシアも誕生日なのだが、こちらのふたりは何かと書く機会が多いのに対し、これまで影二は『'98』のノベライズくらいでしか書いたこ…

『御曹司御乱心』

こちらに来てから調達したブガッティを、少し離れた路上の駐車スペースに停めたのは、何か思惑があってのことというより、単に、自分が運転して帰るクルマのキーを、ほんのいっときとはいえ、ホテルマンに預けることをよしとしない用心深さのせいだった。「…

『うつぼ舟、胡蝶の舞』 作品解説

以前にアップした『KOF』関連の二次小説は、基本的にはどれも仕事として受けたものの名残というか、用意したにもかかわらず使わなかったものを再利用して書いたものなのだが、今回の『サムスピ』は、仕事とは完全に無関係の作品ということになる。覇王丸(浪…