とびだせどうぶつの森 QRコード置き場

ここにはおもに『とびだせどうぶつの森』でネオジオキャラになりきるためのマイデザイン用QRコードや、SNK関連の二次創作テキストなどを置いています。髪型や髪色、瞳の色については『とびだせどうぶつの森』の攻略Wikiを参照してください。

TGS2007『KOF CLASSIC』生アフレコ台本

ナレーション

「秋の足音が一歩一歩近づいてくるきょうこの頃、みなさんいかがおすごしでしょう? 今年の夏はいい思い出を作れましたか? これは、闘うことに青春のすべてを捧げた若者たちの、遅すぎる夏の切ない思い出のひとコマです……」

 

夏の終わりの夕方を思わせるセミの声。できればスクリーンには牧歌的な田舎の夕暮れの風景。

アテナ

(しんみりと)「今年の夏も、あっという間にすぎ去ってしまいましたね……」

「ああ。……っていうか、もう暦の上ではカンペキに秋だろ?」

アテナ

(しんみりと)「夏の思い出を振り返ると、わたし、何だか胸がきゅん……ってなるんです。京さんにはそういう気持ち、判りますか?」

「少なくとも、今のオレには判らねえな。……っていうか、判りたくもねえ」

アテナ

(しんみりと)「ダメですよ、そんなことじゃ。時には闘いを忘れて、年頃の若者らしい感性をやしなわないと――」

「まあ、年頃なのは事実だよな。……っていうか、オレたち永遠に高校生だし」

アテナ

(しんみりと)「いつもこの時期になると、わたし、何だか泣きたくなっちゃうんです。あは……ヘンですよね。何でだろ。今も涙が止まりません」

(声を荒げて)「っつーか! さっきからゴチャゴチャうるせーんだよ、あんた! 口ばっかり動かしてねえで、少しは手を動かせよ、手をよ!」

アテナ

(アテナ号泣)「ぶああああん! ず、す、すみませぇん! で、でも、どうしても涙が止まらないんですううぅ!」

「そりゃあ涙も止まらねえだろうさ! 夏休みの宿題がまだこんなに残ってるんじゃあよ!」

アテナ

(アテナ号泣)「ぶああああん!」

「今は9月だぞ!? 9月23日の秋分の日なんだぞ!? いまだに夏休みの宿題を引っ張ってるってどういうことだよ!? そんな高校生、日本全国捜したってあんたくらいだよ!」

アテナ

(泣きながら)「だ、だって……! ちょうど夏休みが終わる頃に、大阪の江坂ってところで納涼盆踊り大会があって、そこのステージで歌ってくれって頼まれて、もちろんステージはこなしたんですけど、その時に食べたタコヤキに中っておなか壊しちゃって……!」

「それで3週間も寝込んでたってのか!? それも間の抜けたハナシだけど、そもそもあんた、少しは仕事選べよ! 日本を代表するアイドルが地域密着型の盆踊り大会で熱唱すんな!」

アテナ

(急にけろっとして)「いえ、あれはあれで燃えるものがあるんですよぅ。日本人の遺伝子に刻み込まれたビートというか、とにかく、引き受けないわけにはいかなかったんです、ええ!」

(打って変わって淡々と)「……どうやら元気が出たようだな。それじゃオレは帰らせてもらうぜ」

アテナ

「ああっ! ま、待ってください、京さん! 異国の地で偶然めぐり合ったわたしを見捨てるんですか!?」

「い、異国の地って――ここは日本じゃなかったのかよ? オレ、ここまで京葉線に揺られてきたような覚えが……」

アテナ

「違います! ここはわたしがコンサートツアーで立ち寄った某国のとある街の高級ホテルの一室! そして京さんは、武者修行の途中でたまたまわたしと出会ったという設定なんです!」

 

スクリーン、「シャキーン!」みたいなSEとともに異国風の街の風景に切り替え。

「いや、だからその設定はいいとしてもだ、だからって、どうしてオレがあんたの宿題の手伝いをしなきゃならねえんだ?」

アテナ

「退院と同時にツアーに出たから、宿題の提出は帰国したあとでいいって先生にいわれたんです! でも、このままもし宿題が終わらなかったら……わたし、どこかの誰かさんみたいに留年してしまうかもしれないんですよ!? それでもいいっていうんですかぁ!?」

「あんた、遠回しにオレのことバカにしただろ、今! ッタマきたぜ! もう絶対手伝わねえからな!」

アテナ

「あっ、ウソウソ、ウソです、京さん! 一生のお願いですから最後まで手伝ってくださいいい! て、手伝ってくれないと、日本にいる真吾くんに京さんの居場所教えちゃいますよ? そ、それでもいいんですか!」

(小声で)「うっ……! し、真吾か……あいつ、パシリとしては役に立つけど、何かっつーと技を教えろとか稽古つけてくれとか、けっこうウザいんだよな……あんなヤツが来たら、せっかくストイックに武者修行に打ち込んでるオレの努力が水の泡になっちまうぜ……」

アテナ

「どうします、京さん? 手伝ってくれるんですか、くれないんですか?」

「ちっ……しかたねえ、手伝ってやるよ。これでも国語とかは得意なほうなんだ。何しろオレは――」

 

一瞬の間。京、遠くを見つめてちょっとナルシスティックに。

「炎の叙情派ポエマー、草薙京! 祖国を離れていても、日本人としての心は失っちゃいねえのさ……へへっ、燃えたろ?」

アテナ

「はいはい、それじゃこれとこれとこれ、お願いしますね」

「軽く流しやがったな……」

アテナ

「それにしても……もうひとり頼んでおいた助っ人のかたが来ませんね」

「は? あんたまさか、高校生の宿題ごときにさらにほかにも助っ人手配してんのか?」

アテナ

「違いますー! わたしが頼んだんじゃなくて、マネージャーさんが手配してくれたんです!」

(小声で)「というか、オレが手伝うよりそのマネージャーが手伝うのがスジじゃねえのか?」

紅丸

「いやー、悪ィ悪ィ、遅くなってごめんよ、アテナちゃん!」

「べっ、紅丸……! 第二の助っ人ってのはおまえのことだったのかよ!?」

紅丸

「よぉ、久しぶりだな、京」

アテナ

「さあさあ、再会を喜ぶのは後回しにして、先に宿題を片づけてください。紅丸さんは……はい、英語」

紅丸

「OK、アテナちゃん。……その代わり、今夜のディナーをオレにごちそうさせてくれるっていうあの約束、忘れないでくれよ?」

アテナ

(くすっと笑って)「はいはい。……ところで、女性との待ち合わせには絶対に遅れないはずの紅丸さんが、どうしてきょうにかぎって遅刻したんです?」

紅丸

「ああ、忘れてた。ここへ来る途中、あいつに捕まっちまってさ」

アテナ

「あいつ?」

 

そこに「Cool Jam2」(『KOF03』での庵専用BGM)がかかる。

「くっくっくっくっ……見つけたぞ、京!」

「てめえ……八神! おい紅丸、何だってこんなヤツを連れてきやがったんだよ!?」

紅丸

「いや、だってこいつ、京はどこだ京はどこだってうるさくてさあ……ヘンに恨み買ってつきまとわれるのイヤだし、ここはやっぱりおまえに押しつけとこうと思って」

「押しつけるなよ! まずオレのことを考えてくれよ! オレたち元祖日本最強チームの仲間だろ!」

「くっくっくっ……いまさら見苦しいぞ、京。そんなに俺が怖いのか?」

「ある意味コワいだろ、その執念深さはよ!」

「ふん……ひょっとしたらこのまま貴様らのふたり芝居だけで終わるんじゃないかと内心ドキドキしていたが、ここで会ったが百年目――」

アテナ

「へえ……庵さんでもドキドキすることがあるんですね」

「黙れ! 俺たちの因縁に割り込むな、小娘!」

アテナ

「きゃっ!」

「八神! てめえ……!」

ゲームショウだかトークショウだか知らんが、俺にはそんなものは関係ない!」

紅丸

「おい八神、マズいだろ、この会場でそんなこといったら――」

「黙れといっている!」

紅丸

(ちょっとかっこ悪く)「ぎゃあ!」

「そもそも貴様と俺とが顔を合わせれば、やることは決まっている。……違うか、京?」

「へっ……そういやてめえとは、この前いきなり不意討ち食らってそれっきりになってたよな。いいぜ、ここであの時の借りを返してやらあ! さいわい、ここにゃオレたちを止める神楽もちゃちゃを入れてくるアッシュもいねえしな!」

「ようやくその気になったか……」

「炎の出ねえてめえなんざ、真っ黒焦げにして日本に船便で送り返してやるぜ! 覚悟しな!」

京&庵

「おおおおおおおおおおお……!」

アテナ

「サイコボール!」

紅丸

「雷靭拳!」

 

サイコボールの発射SE&雷靭拳のヒット時SE。

京&庵

「ぐあっ!?

「いっ、いきなり何すんだよ!?

アテナ

「それはこっちのセリフです! おふたりがこんなところで争ってどうなるんですか!?

紅丸

「そうだよ! おまえらは、あのわけの判らないヘンな連中の野望を打ち砕くために、今はおたがいに協力し合わなきゃならない時なんじゃないのか!?

「わ、わけの判らない連中って……」

「……あいつらのことか」

 

スクリーンにムカイ、シオン、マガキの立ち絵。その下に「わけの判らない人たち」の文字。

「で、でもよ、それとこれとは――な、なあ?」

「そうだ。俺たちの間にあるのは草薙家や八神家の因縁とはまったく別の――」

紅丸

(凄みを利かせて)「シャラップ!」

 

黙り込む京と庵。

アテナ

(凄みを利かせて)「いいですか? 今はおふたりが争っている場合じゃないんです。わ・か・り・ま・す・か? 『八神ィい!』だの『キョオオォォオ!』だの、四六時中そんなことやられてたら周りの人が迷惑するんですよ!」

紅丸

「そうだぞ。いくらダブってるからって、ガキじゃないんだからそれくらい学習しろ!」

「あ、ああ……わ、悪かったよ……」

「ちっ……」

アテナ

「それじゃとりあえず、京さんはさっきの続きをお願いします。庵さんは……はいこれ、ヘチマの観察日記を仕上げてください」

「ふざけるな! なぜこの俺がこんなことをしなければならんのだ!」

アテナ

「細かいこといわずに手を動かしてくださいよ、庵さん。宿題が片づいたら、思う存分京さんを痛めつけてもいいですから」

「あっ、あんたもどさくさにまぎれて無責任なこというな!」

「その通りだ。……痛めつけられるだけですむと思うなよ、京。――(ここから小声で)それにしても、高校にもなってヘチマの観察日記とは、いったいどんな学校に通っているのだ、この女は?」

 

カリカリと鉛筆を走らせるSE。少し間を置いてから、

アテナ

「ところでみなさんは、この夏はどこか行かれました? 海とか山とか」

「ま、オレは気ままなひとり旅だからな。夏も冬も関係ねえよ。武者修行の途中で海くらいは行ったけどな」

紅丸

「オレはラスベガスで試合があったから、そのあとグランドキャニオンに寄って……つい先週まではロスにいたんだ」

アテナ

「あー、いいなぁ。わたしは仕事ばっかりで、結局ろくなお休みももらえなかったんですよー。夏休みの最後も病院ですごすはめになっちゃったし。――で、庵さんはどうしてたんです?」

「ふん」

「聞くだけ無駄だぜ。どうせこいつのことだ、薄暗い殺風景な部屋の片隅で膝かかえて、ひとりさびしくベースでもびよんびよん鳴らしてたんだろ。いっしょに遊びにいくトモダチとかいなさそうだもんな、てめえはよ」

「くだらんな……そんなことにうつつを抜かしていると腕が鈍るぞ、京」

「何だと? それじゃ試してみるか? いっとくが、火傷じゃすまねえぜ」

「平和ボケした貴様ごとき、炎なしで充分だ。御託はいいからかかってこい」

アテナ

「腰抜けどもは~消え~うせろ~♪」

 

アテナ、唐突に「月の狂炎」を歌い出す。

「きっ……貴様! いきなり何のつもりだ!?

アテナ

「いやー、おふたりの間の空気がまた悪くなってきたようなので、ひとふし歌ってなごませようかと……」

「八神の曲なんかじゃぜんぜんなごまねえよ。むしろ空気が寒くなって場が凍っちまうぜ」

「黙れ黙れ!……よくよく考えてみれば、どうして俺までこんな小娘のいうことを聞かなければならんのだ? 俺は貴様との決着をつけるためにここへ来た! ヘチマなど知らん!」

 

びりびりとノートを破るSE。

アテナ

「あーっ!」

「かかってこい、京! 貴様との因縁に、ここで決着をつけてやる!」

紅丸

「おい、ちょっと待てよ、こら!」

「面白ェ……俺も慣れねえ勉強なんざさせられて、いい加減ウンザリしてたとこなんだ!」

 

またびりびりと紙が破れるSE。

アテナ

「わ、わたしの宿題が~!」

「来いよ、八神! 徹底的にやってやるぜ!」

「行くぞ、京! ほおおおおおお……!」

「ぅおおおおおおお……!」

アテナ&紅丸

「はあぁぁぁぁあああああっ!」

「……って、ええっ!? ど、どうしておまえらまで!?

アテナ

「フェニックス! ファーングアローっ!」

紅丸

「幻影ハリケーン!」

 

超必殺技のヒット時SE。

「うわあああぁぁぁ……!」

「このままでは終わらんぞぉ……」

アテナ

(半泣きだが迫力のある声で)「いい加減にしてください!」

紅丸

「いつまでたっても大人げない大人げないとは思ってたが……おまえらホントにバカだな」

アテナ

(半泣きだが迫力のある声で)「いいですか? おふたりがめちゃくちゃにしたぶんをきちんとやり直して、それから残りのぶんもきちんと仕上げてください! 今晩中に!」

「ええっ! ふ、増えてるじゃんかよ! オレは国語だけって――」

「俺はヘチマだけの担当だったはずだ!」

アテナ

(半泣きだが迫力のある声で)「何か文句があるんですか、おふたりとも!?

「い、いえ、ありません……全部やらせていただきます……」

「ちっ……」

紅丸

「さあ、もう日も暮れたし、あとはこいつらに任せて、オレたちは食事に行こうか、アテナちゃん」

アテナ

「はい!」

紅丸

(カッコつけて)「少し遅くなったけど、きみにとびきりの夏の思い出をプレゼントするよ」

アテナ

「紅丸さんたら……いっときますけど、お食事だけですからね!」

紅丸

「判ってるって。……それにしても仕方のないやつらだよね、あのふたりは」

アテナ

「ホントですよ。もうつき合いきれません。少しは紅丸さんを見習ってもらいたいくらいです」

 

ばたんとドアが閉まるSE。鉛筆を走らせるカリカリいうSEだけが残る。しばらく間を置いて、

(しんみりと)「なあ、八神」

(しんみりと)「……何だ?」

(しんみりと)「そっち終わるまであとどれくらいだ?」

(しんみりと)「判らん。……ヘチマ独特の光沢を色鉛筆で表現するのが難しくてな」

(しんみりと)「そっか……」

(しんみりと)「意外にはまるぞ。貴様もやってみるか?」

(しんみりと)「……遠慮しとく」

(しんみりと)「そうか……」

(しんみりと)「……腹減ったな」

(しんみりと)「……これがすべて片づいたら、今度こそ貴様との決着をつけてやるぞ、京」

(しんみりと)「その前に、英語と数学も終わらせねえとな」

(しんみりと)「ああ……」

(しんみりと)「静かな秋の夜ってよ……何だか胸がきゅん……てなるよな。判るか?」

(しんみりと)「……判らんでもない」

(しんみりと)「へっ……初めておまえと意見が合ったような気がするぜ」

(しんみりと)「ふん……」

 

鉛筆のSEのボリュームを徐々に上げて強引に〆。