とびだせどうぶつの森 QRコード置き場

ここにはおもに『とびだせどうぶつの森』、『GirlsMode4』でネオジオキャラになりきるためのマイデザイン用QRコードやコーディネイト案、それにSNK関連の二次創作テキストなどを置いています。髪型や髪色、瞳の色については『とびだせどうぶつの森』の攻略Wikiを参照してください。

考察:リョウと極限流

 あくまでも個人的な考察。

 極限流空手の創始者タクマ・サカザキには、ゲーム中で確認できる直弟子が3人いる。リョウ・サカザキロバート・ガルシアユリ・サカザキの3人である。この3人の中で、「一番の天才は実はユリ」とよくいわれるのは、もともとスポーツが得意な少女だったとはいえ、本格的に空手の修行を始めてから奥義を会得するまで1年しかかからなかった、という公式ストーリーを背景にしたものであろう。しかし、だからといってユリが一番強いというわけではない。呑み込みが早いという意味での天才性でいうなら、それは確かにユリが一番かもしれない。また、取り入れたものを噛み砕いて解釈し直し、自己流にアレンジするというセンスの面では、ユリもかなりのものだろうが、おそらくロバートのほうが上だろう。『KOF』シリーズで次々に登場するユリの必殺技の多くは、ゲーム中での性能のよしあしはともかく、自己流のアレンジというより誰かの物真似にしか見えない。

 ともあれ、天才性の輝きが見られるロバートやユリとくらべると、リョウには何か子供の頃から抜きん出た才能があったという描写はないし、使う技もオーソドックスで、龍虎乱舞や覇王翔吼拳を除けば派手な技も少ない。アレンジや自分なりの発想というものとは無縁で、タクマから習った技を愚直に磨き続けてきたというイメージがある。
『MI2』か何かのストーリーでも書いた覚えがあるが、3人の中でリョウがほかのふたりよりも明らかにすぐれている部分は、「修行を苦しいとは思わずに延々続けられる」才能だと思う。タクマの弟子たち3人の中で誰が最強かということを考えた時、おそらく多くのファンがリョウを推すのではないかと思うが、それはリョウのそういう資質のおかげだろう。
 ロバートはやがて父親の跡を継いで現役を離れるだろうし、ユリももしかしたら結婚して家庭に入るかもしれない。しかしリョウだけはタクマのように空手家として現役を続けるような気がする。実際、『龍虎』の時代から四半世紀ほど経過した『MOW』の時代でも、リョウは極限流空手の総帥という地位にありながら、いまだに修行のために山籠もりをおこなったりしている。
 ただ、リョウが極限流最強の空手家であったとしても、リョウ自身は最強にこだわるタイプではないような気がする。最強というゴールに到着することが目的なのではなく、きのうよりきょう、きょうよりあした、少しずつでいいから強くなり続けたいタイプであり、むしろゴールにはたどり着かないほうがいいとさえ考えているふしがある。リョウが空手バカ的ないわれ方をするのはそのせいかもしれない。

 だから、リョウは一生結婚もしないし、引退もしない。道場はユリの子かマルコにでもまかせて、ある日ふらっとみんなの前からいなくなり、ぱたっと死ぬその瞬間まで、どこかでひたすら修行し続ける――リョウというのはそういう浮世離れした、現代社会では生きづらい人間なのではないかという気がする。