Twitter愛の劇場 20141211 Act02
前日になって慌てて草薙京の誕プレ選びを始める矢吹真吾……そんな冷凍うどん好きの高校生を、過酷な運命が容赦なく襲う!

「まいったな……何を贈ったらいいかちっとも判んないぞ……」

「あの人の短ラン真似してる俺がいうのもアレだけど、草薙さんのセンスは独特だからなあ……」

「好みがよく判らない服とかよりも、やっぱ好物のほうが安全で確実だよな! 俺って冴えてる~! よーし、大物釣って、うまい焼き魚プレゼントするぞ!」

「うー……また降ってきたよ。何がホワイトバースデーだ、まったく……ろくに魚もかからないし、イヤになってきたよ、俺」

「釣れたと思えばまたおまえか! ……そういや『サムスピ新章』のお侍、鈴木一郎って設定だったよね」

「やった! やりましたよ、草薙さん! 握り、丼、カマトロ焼き、ステーキやカツなんかもいいですね!」

「やった! やりましたよ、草薙さん! あのマグロ、7000ベルで売れました! これで……ああっ!?」

「草薙さんにプレゼントするために釣ったはずのマグロを売るなんて……俺って本当にうっかりさん!」

「仕方ない、Amazonで何か捜そう。ギリギリあしたには届くような商品で、なおかつ草薙さんが気に入りそうな……あっ、TOKIOのライブDVDだ!」

「またやっちまった……草薙さんの誕プレ買わなきゃいけないのに、その金でDVD買っちまうなんて……俺はなんて心の弱い男なんだ……」

その頃キングは、真吾の苦悩をよそに、決めポーズの練習に没頭していた。

「髪型変えてカラーリングいじればいけそうね……カットリーヌに予約入れておかないと」
ここ一番で心の弱さを存分に見せつける真吾……だが、そんな少年の苦難はまだまだ続く!
――つづく――