Twitter愛の劇場 20141211 Act03
脱線に脱線をかさね、ひたすらに村を満喫する真吾……だが、ついにこの茶番にも終止符が打たれようとしていた!

「……やべっ! 現実逃避にニコ生観てる場合じゃなかった! マジで何かプレゼント考えないと……」

「と思ったけど、あばれる君観てからにしよう」

「あ、今度は『ポケモン』始まっちゃった! やっぱロケット団はベタな悪役じゃないとなー」

「こうなったらビンゴでスノボを当てて、それをプレゼントに……と思ったけど、今からじゃ間に合いそうにない……!」

「はァ……何か俺、きょう1日、ただ単に村の生活を堪能しただけのような……プレゼント、どうしよう? 都合よく忘れてるとかないかな?」

「……仕方ない、草薙さんに電話して、正直に全部話して今年は鉛筆とかノートでガマンしてもらおう。どうせ復学したら使うんだろうし」

「いやいやいや、うっかり文房具なんか贈ったら、『俺に対する皮肉か、こいつァ!?』って丸焼きにされちゃうよ……」

「さて、どうしたもんかな……もう一度マグロを釣るっていうのも……」

「そうだ、シンプルに焼きそばパンでいこう! 何でこんな単純なことに気がつかなかったんだ、俺?」

「よぉし、待っててくださいよ、草薙さん! 俺が至高の焼きそばパンをかならず買っていきますからね!」

「ああっ!? すでに閉店!?」

……その後、真吾の姿を見た者はいない。もしかすると、今もどこかで焼きそばパンを捜して走り回っているのかもしれない……。
――完――