とびだせどうぶつの森 QRコード置き場

ここにはおもに『とびだせどうぶつの森』、『GirlsMode4』でネオジオキャラになりきるためのマイデザイン用QRコードやコーディネイト案、それにSNK関連の二次創作テキストなどを置いています。髪型や髪色、瞳の色については『とびだせどうぶつの森』の攻略Wikiを参照してください。

公式SS解説08

ss08「ICH KUSSE IHRE HAND,FRAULEIN ~お嬢さん、お手をどうぞ」
初出:2008/08/31 『KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION “A”POSITIVE WORKOUT』収録


これまでのサイドストーリーの中では随一の長さとなった作品。400字詰めの原稿用紙に換算すると90枚を超える。お馴染みの怒チームに加えてセス、ヴァネッサといったエージェントたち、さらにはアルバとルイーゼまでが登場する豪華キャスティングで、時間軸としては『MI3』の直前あたり(の予定)。公式サイト掲載用ではなく、『MIA』のムック用に書き下ろしたものである。
ゲーム中では今ひとつはっきりしない大学生としてのルイーゼの一面と、フェイトをめぐってのアルバとセスの確執、それにそつなくダンスを踊ってみせるハイデルンの意外な素顔など、いろいろな要素を盛り込んでみたが、本当にハイデルンがダンスが得意かどうかはぼくもよく知らない。

セスとともにパーティ会場にもぐり込むヴァネッサは、当初は『MIA』のリリースを見越してブルー・マリーにする案も考えていたのだが、基本的にマリーは誰とも組まずに仕事をするタイプで、もし助力が必要な場合でもテリー以外に話を振ることはないだろうし、セスと組むならやはりヴァネッサのほうがふさわしいと考え、今の形に落ち着いた。マリーも美女には違いないが、パーティードレスがしっくりくるという意味ではヴァネッサに軍配が上がると思う。
ハイデルンがルイーゼに対して名乗るカール・ベヒシュタインという偽名は、ルイーゼの言葉通り、世界三大ピアノメーカーのひとつベヒシュタイン社の創始者の名前。ベヒシュタインというハイデルンの偽名は『2003』のアーデルハイドのストーリーが初出だが、『11』のプランナーM氏によれば、あれはやはりピアノつながりでつけられた名前だったそうなので、今回こちらに流用させていただいた。
また、ハイデルンたちが保護しようとしていた科学者のリチャード・ムックリー博士は、NEOGEO黎明期のアクションシューティングゲーム『NAM-1975』に登場する科学者から、愛娘ナンシーともども名前を拝借している。

タイトルは、ドイツタンゴの名曲「ICH KUSSE IHRE HAND,MADAME(奥さん、お手をどうぞ)」のもじり。ムック掲載時にタイトルに誤植があったのは、今振り返ってみても痛すぎる思い出である。