『気の利かない男』 作品解説

女性格闘家チーム――というよりキングのエピソード。スタッフロールで「BATTLE MESSAGE WRITER」と表記されているように、ぼくが『KOF13』でお手伝いさせていただいたのは、各キャラの対戦前の掛け合いや勝利メッセージなどが中心で、メインストーリーにはノータッチだったのだが、女格チームとK’チームのエンディング、バッドエンディングだけはぼくが書いた（それ以外は社内のプランナーさん）。これはその際に、女格チームのエンディング用にと考えたネタだったが、結果的に没になった。
理由はリョウ×キングをシリアスに押し出しすぎたということに加え、女格チームというよりキングのエンディングになってしまっているからである。確かにその点は反省すべきだと思う。

実際のエンディングでは、女格３人娘とそれ以外の女性格闘家たちが、優勝祝賀会で大騒ぎをしてリチャードがショボくれるという、コミカルなものに差し替えた。画面が華やかになったぶん、結果的にはよかったのだろう。ぼく自身、リョウとキングはくっつくべきではないと考えている。