Twitter愛の劇場 20160224 Act02

近所の駄菓子屋で放課後を満喫する草薙京。しかし、彼は間もなく恐るべき事実を目にすることになる……！

 

「おっと、ここにも鉄板でアツアツの焼きそばが用意されてるじゃないの。……そうだな、帰りにコッペパンにはさんでお持ち帰りにしてもらうか。武者修行の旅は何かと腹が減るんだよなー」

「ユキへのみやげに何か取ってってやるか……ケチとか安っぽい男って思われちまうかな？　いや、でも昔から俺、ユキへのプレゼントはいつもユキに金借りて買ってたし、いまさらって感じか」

「やべえ、こういう場所に来るのは久々だから、やたらテンション上がっちまうぜ！　ドクターペッパーでも飲んで少しクールダウンするか……クールに行こうぜ、京……何つって♪」

「おっと、これがウワサのラングドシャソフトクリームってヤツか……駄菓子屋で売ってるのは初めて見るぜ。BURN TO FIGHTな今の俺にはこの冷たさが染みやがる……」

「とかいってたら、『KOF14』の情報が載ってる雑誌を発見しちまったぜ。最近のコンビニとかは雑誌をめくれないように小細工してやがるが、ここは立ち読みOKらしいな。良心的だぜ」

「どれどれ……へえ、紅丸も今回はかなりブナンなファッションにしてきたか。あいつ、いっつもピタピタとかヘソ出しだったしな。で、軍人さんたちは……あれ？　何かすっごい痩せてねえ？　てか、しぼんだ？」

「イタリアのカラテマンがよりオシャレになってるみてえだが、だいたいみんなそう大きくは変わって……変わって――え？　な、何これ？　どうして俺、こんなワケ判んないヤツにぶっこ抜きジャーマン食らってんの!?」

「ちょっ、おい!?　何だよこの恐竜!?　哺乳類は仲間だけど獣脚類は敵ってか!?　しかも何か俺、ヘルサーファーみたいなの食らってんじゃん！　何も対策してねえし！　こええ、やっぱ恐竜こええよ！」

「お、落ち着け……今度の大会まではまだ時間がある。今のうちに何かあの恐竜対策を考えねえと……そ、そうだな、とりあえず、あいつの相手はゴローちゃんに任せりゃいいか。するってぇと俺がすべきは……」

「とりあえず、巨大なキャラがぬるぬる動くこの初代『龍虎の拳』で遊ぶぜ！　特訓だ！　超必殺技伝授だ！　ガガガガガガガパコーン！　おぉーす！」

問題は解決したとばかりにゲームに興じる草薙京……だが、キング・オブ・ダイナソーの影がすぐそばまで迫っているということに、彼はまだ気づいてはいなかった……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――完――